Omas 360 ローラーボール

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

自分へのクリスマスプレゼント、というわけでもないのだが、今は亡きオマス社ローラーボール(水性ボールペン)のデッドストックが安く売られていたので、思わず買ってしまった。Omas 360という比較的新しいシリーズで、2012年頃の製造らしい。人間工学に基づいたと称する正三角形というかおむすび型の軸が特徴だが、個人的には軸の形よりも重量の軽さが気に入った。元来軽い書き味のローラーボールを軽い軸でさらさらと紙上に走らせる快感は何物にも代えがたい。

オマスは2000年にルイ・ヴィトン等を擁するコングロマリットLVMHに買われたのだが、さすがにヴィトンほどは儲からなかったらしく、2007年には香港の会社、次いで2011年には中国の会社に売り飛ばされてしまい、結局2016年には倒産というか清算されて会社ごと消えてしまった。モンブランやペリカンほど世界的に有名なブランドというわけではないが、万年筆を中心にいかにもイタリアらしい独特の優美なデザインが光るメーカーだったので残念ではある。

この手のもので会社が潰れて困るのはリフィル(替え芯)だ。ローラーボールはインクがドバドバ出るので消費が激しく、リフィルの確保は死活問題である。オマスの純正リフィルはもう手に入らないようで、かつての日本代理店が公開している代替品一覧(PDF)にはモンテグラッパのリフィル(IA00RFUC)を使え、とある。私は素直なので一応言われた通りに一本買ったんですけれども、このリフィル、約1300円+送料とかするんですよ。

いくらなんでも高すぎるので他を探したのだが、ローラーボールやボールペンでは軸のメーカーは違っても実はリフィルは同じということがままあり、Omas 360(とモンテグラッパ)の場合も正体はドイツ・シュミット社のCL 8126というやつのOEMなのだった。水性ボールペンは乾きやすいので基本キャップが必須なのだが、これはCL、すなわちCapLessの名の通り1年間ふたをしなくても乾かないというなかなか優秀なリフィルである(つうか、それならそもそもキャップ要らないのでは…)。なおCL 8126 PとかP8126と呼ばれているのもあって、どちらかと言えばこちらのほうがポピュラーのようなのだが、これは短いので流用できない。Omas 360にはMezzoという小さいバージョンもあって、そちらはリフィルがP8126のようだ。

残念ながら8126もP8126も日本では手に入れにくく、Cult Pensから個人輸入でもしようかなと思っていたのだが、少し調べてみると、ペリカンのレベル5(L5)とかいうペンのリフィルがどう見ても8126である。人柱のつもりで買ってみたら、やはり8126のOEMだった。これならAmazon.co.jpや伊東屋でも簡単に手に入るのでありがたい。ちなみにAmazon.co.jpでは8126もP8126も途方もないボッタクリ価格で出品している悪徳業者しかいないので注意したほうがよい。相場はせいぜい一本数百円です。

もう一つの悩みは、軸は軽いんだが結構でかくて太いということである。最大径が16mmくらいあるので、ペリカン・スーべーレーンM1000並だ。一本差しのペンシースでも買うしかないのかねえ。

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