カランダッシュ フロスティ

カランダッシュ【CARAN d'ACHE】ボールペン フロスティ ブラック NN0828-509

ペンに限らず私が好きなものは大体すぐ廃番になるのだが、このカランダッシュのフロスティもどうやら実質的にディスコンのようで悲しい。

カランダッシュボールペン替え芯BK F 8428-009

カランダッシュはスイスの筆記具メーカーで、鉛筆から万年筆まで手広く作っているが、最も有名なのはボールペンだろう。ガワというか軸はいろいろあるが、中身のインク・リフィルは基本的に同じで、ゴリアット芯というのを自社で製造している。三菱ジェットストリームに代表される低粘度油性インクや独シュミット社のeasyFLOWが出てくるまでは、ゴリアットがおそらく世界最高のリフィルだった。今でも依然として同率一位だと思う。見た目はパーカー互換みたいなのに微妙にサイズが違うのよね…。

カランダッシュ ボールペン エクリドールコレクションシルバー YN0890-487

ボールにインクを送る溝が多いとかなんとか、いろいろ理屈はあるらしいが、とにかく独特のなめらかというかぬるぬるしゃりしゃりという感じの書き味が気持ち良く、加えて書き出しでかすれることが(ほとんど)無いというのが素晴らしい。油性ボールペンが嫌いな私でも抵抗感無く使えたほぼ唯一のボールペンで、ずいぶん前にエクリドールという、まあカランダッシュのラインで言えば中くらいのグレードだがボールペンとしてはかなり高いやつを買い、喜んで使っていた。

フロスティは、エクリドールを含むカランダッシュの高級ラインの廉価版という位置づけになるのだろう。しかし、フロスティはエクリドールの単なる劣化バージョンではなかった。エクリドールは元々メカニカル(シャープ)ペンシルから始まったシリーズということもあり、素材は金属だが形状は鉛筆を模した細い六角軸になっている。一方このフロスティはエクリドール同様六角軸なのだが、はるかに軸が太く、かつプラスチックなので軽い。私自身は細軸の筆記具も別に嫌いではないし、むしろ馴染んでいるくらいなのだが、太軸で軽いほうが手が疲れないのも確かだ。しかも、フロスティはどうやら重量バランスを相当工夫しているようで、ペン先のほうに重心があり、非常に書きやすい。私は基本的にボールペンは芯の出来にのみ興味があり、軸はあまり気にしないのだが、これは芯よりも軸に注目すべきペンだったのである。

CARAN d' ACHE【カランダッシュ】 ボールペン 849コレクション レッド 0849-070 〔正規輸入品〕

実はフロスティの芯はオリジナルのゴリアットではなく、少なくとも形状が違う(たぶん中身は同じだがインクの量が少ない)。おそらく、カランダッシュ的にはわざわざフロスティ専用の替え芯を作るのが馬鹿馬鹿しくなったのだろう。これがフロスティを廃番にした理由の一つではないかと思う。というのも、カランダッシュの低価格路線としては最近では849シリーズというのがあって、こちらのリフィルはゴリアットそのままなのだ。軸の形状も素材が違うだけでエクリドールとほぼ同じ、ようするにエクリドールの「単なる」廉価版である(エクリドールより軽くてカラフル、という違いはあるが)。一方、フロスティはそもそもエクリドールとはかなり性格が異なるペンになっていて、ワン・アンド・オンリーだった。それだけに廃番が惜しまれるのである。

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